2022年10月22日(土)富士ステークス 東京競馬場11R、GⅡ3歳上・芝1600メートル
1番人気のセリフォス(藤岡佑介騎手)がゴールまで200メートルを切ったあたり、2着と3着の馬を外から捕らえて見事優勝しました。
セリフォスかっこよかったですね!
よく見るとセリフォスは舌が出たままゴールを駆け抜けています。
どうしてしまったんでしょうか?
走りにくく無かったんでしょうか?
馬がレース中に舌を出すことを「舌を越す」と表現します。
優勝したセリフォスがなぜ舌を越したまま走っていたのかを調査しました。
セリフォスがなぜ舌を越したまま走っていたのか
セリフォスは、たまたま舌が出た可能性が高いです。
過去のセリフォスのレースを見る限り「舌越え」は見受けられません。
舌で遊ぶ馬もいるようですがセリフォスに関しては、遊んでいたというよりは、たまたま出てしまったのではないでしょうか。
馬が舌を出したまま走ったと考えられる理由5つ
馬の口の中には奥歯と臼歯の間に歯の生えていない場所があってそこに「轡(くつわ)」という金属の器具を馬の口に通し轡(くつわ)の両側に手綱が付いています。
「ハミ」とは轡(くつわ)の金属が接合する部分を言い「ハミ」で馬の舌を下あごに押さえつけて騎乗者が馬をリードします。
馬が舌を越したまま走ったと考えられる主な理由は次の5つです。
①馬が若くて訓練に慣れていない。ストレスからの逃避、騎乗者への抵抗
馬の性格や、まだ訓練に慣れていない若い馬には見られることがあります。
馬をリードすることが難しくなります。
馬と騎手が一体となってレースに臨むとは言え轡(くつわ)をはめられるのって想像しただけでストレスですね。
3歳馬のセリフォスはレース経験も何度もあり富士ステークスでも勝利を収めていますのでこの理由は無いですね。
②歯が摩擦によって尖った部分が出来て舌が口の外に逃げてしまう
まだ若いセリフォスの歯が摩擦によって削れてしまうのは考えにくいですね。
③ハミのサイズが合っていない
口の中に余分なスペースが出来てしまい舌が外に出てしまう事があります。
サイズが合っていないハミの状態は厩務員がすぐに気付きます。
④舌を出して馬が遊んでいる
馬が若い頃、舌を出して遊ぶことを覚えてしまったケースがあります。
ストレスではなく遊んでいるだけなので騎手のリードの影響は測れません。
集中が出来ない子もいますし、全く問題の無い子もいます。
⑤たまたま出ちゃった
普段、舌を出して遊ぶ癖のない子でもたまたま舌が出てしまう事があります。
セリフォスもたまたま出てしまったと考えられます。
舌を出していると騎手の指示が伝わりにくい
何ともかわいい仕草ですが舌が越えているということは「ハミ」がしっかり咥えられていないので騎手の指示が伝わりにくい面もあり、騎手との連携が十分でなく、せっかくの実力が出し切れない事にもつながります。
そんな気が無くてもレースに集中していないと評価されてしまうことも。
セリフォスは舌が出てしまっても富士ステークスを制しましたね。
セリフォスプロフィール
セリフォスは日本の競走馬。
主な勝ち鞍は2021年のデイリー杯2歳ステークス、新潟2歳ステークス、
2022年富士ステークス。馬の名前は、エーゲ海に浮かぶ同名の島から。
牡3歳 栗毛 2019年3月7日生まれ
父 ダイワメジャー
母 シーフロント
馬主 株式会社 G1レーシング
調教師 中内田充正(栗東)
生産者 追分ファームウィキペディアより
藤岡騎手のコメント
春から確かに成長している感じはありました。
テンションはどうかと思いましたが、春よりも落ち着いていてポジションは決めずに行きました。
レースは緩急がついた流れで楽な流れではなかったのですが、ダノンスコーピオンやソウルラッシュを見る形で進めて、直線に向いた時には負けないだろうという手ごたえでした。
欲を言えば次にG1を目指す馬としてはもう少し反応は欲しかったところですが成長は感じられました。あとはG1タイトルだけです。G1ホースとなる資格がある馬だと思っているので次は頑張ってほしいです。
藤岡騎手のコメントからもまだまだ力が出せそうなセリフォスです。
これからも成長していきそうですね。
まとめ
富士ステークス、セリフォスがなぜ舌を越したまま走っていたのかは特に理由がみつかりませんでした。
たまたま「舌越え」をしたようです。
そんな状況でも集中して優勝したセリフォスはすごいです。
舌をペロッと出して圧巻の優勝を飾ったセリフォスはとてもかわいくて印象的でした!
次はどんな走りを見せてくれるんでしょうか。
G1ホースに成長したセリフォスにぜひまた会いたいですね!
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