凱旋門賞2022タイトルホルダーに帯同馬がいないのはなぜ?帯同馬の役割とは!

スポーツ

第101回凱旋門賞が開催されますね。
2022年10月2日(日)23:05(現地時間16:05)パリロンシャン競馬場(フランス)
第4レース、3歳以上、芝2,400メートルに日本の4頭の馬たちが挑みます。

武豊騎手とドウデュース、横山和生騎手とタイトルホルダー、川田将雅騎手とディープボンド、
C.ルメール騎手とステイフーリッシュです。
いよいよですね。
4頭の活躍が楽しみです。

海外遠征などでレースに同行する馬を帯同馬といいます。
今回の凱旋門賞のフランス遠征ではタイトルホルダーには帯同馬がいません。
帯同馬の役割と、なぜタイトルホルダーには帯同馬がいないのかについて探ってみたいと思います。

帯同馬の役割とは

遠征などで競走馬に帯同する競走馬の事である。帯同馬もレースに出走する場合もある。馬は慣れない土地に行くと寂しがる習性を持っており、帯同馬と共に遠征することでそれを緩和させる効果がある。現地での調教相手になるという目的もある。
ウィキペディアより

コンディションを崩さないためにも帯同馬には重要な役割があるようです。

ではなぜタイトルホルダーには帯同馬がいないのでしょうか。
それはどうやらタイトルホルダーの性格にあるのではないかと推測します。

タイトルホルダーに帯同馬がいないのは俺様気質の性格だから?

今回出走する馬たちのプロフィールと性格はこちらです。

タイトルホルダー 名前の由来「選手権保持者」父と母父、二代母父がダービー馬であるため。
父:ドゥラメンテ 母:メーヴェ
誕生日2018.2.10 主な勝ち鞍:2022天皇賞(春)(G1)

タイトルホルダーは人間に対してはおとなしく、馬に対してはきつい性格だそうです。
他の馬に対しては自分が絶対王者として振舞っているそうです。
馬に対してプライドが高く気の強いタイトルホルダーは帯同馬を付けるとイライラしてかえって落ち着けないではないでしょうか。
馬の性質から言うと慣れない環境では心細くなりいつものパフォーマンスが出来ない子が多いのかもしれませんが、タイトルホルダーはストイックに出発の時点で自分を追い込んで戦いが始まっているのかもしれませんね。
人間にもこういう人いますよね。
タイトルホルダー、頼もしいですね。
その性格からタイトルホルダーには帯同馬がいないと推測します。
2022年9月17日に1頭でフランス入りしています。

寂しがり屋のドウデュースにはマイラプソディが無くてはならない

ドウデュース 名前の由来「する+テニス用語(デュースが勝利目前の意味)」
父:ハーツクライ 母:ダストアンドダイヤモンズ
誕生日:2019.5.7 主な勝ち鞍:2022日本ダービー(G1)

マイラプソディ 名前の由来「私の狂詩曲」命名は武豊騎手
父:ハーツクライ 母:テディーズプロミス
誕生日:2017.2.9 主な勝ち鞍:2019ラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)

ドウデュースは少し寂しがり屋の性格だそうです。
ドウデュースの帯同馬はマイラプソディでドウデュースより2歳年上です。
同じハーツクライの子供で、オーナーも同じキーファーズです。
管理するのも同じ友道康夫調教師ということでマイラプソディはドウデュースにとって普段からとてもよく知っている仲間です。
今回ドウデュースとマイラプソディは競馬場に同行しドウデュースが走るニエル賞(G2)と同じ日にマイラプソディはフォワ賞(G2)を走ります。
厩舎から競馬場まで馬運車も一緒に移動です。
パスカル・バリー厩舎の馬房でも2頭は隣同士に入れられています。

マイラプソディのお陰で落ち着いているドウデュースだけど、リラックスし過ぎて、むしろマイラプソディよりも落ち着いています。マイラプソディがうるさくなるような時でもドウデュースはノンビリしているんです。

こうしてリラックスしていられるのも、マイラプソディがいてくれるお陰です。

ドウデュース担当の前川和也調教助手より

2022年9月3日に2頭でフランス入りしています。

 

ディープボンドとエントシャイデンは顔なじみの仕事仲間

ディープボンド 名前の由来「深い絆」父の名前が「キズナ」
父:キズナ 母:ゼフィランサス
誕生日:2017.2.18 主な勝ち鞍:2021阪神大賞典(G2)

エントシャイデン 名前の由来「決定する、決心する」
父:ディープインパクト 母:ルシュクル
誕生日:2015.4.21 主な勝ち鞍:2020安土城S(L)

ディープボンドは神経質な子で気に入らないことがあるとすぐに怒ってしまう性格だったそうですが大人になると気の強さはそのままに落ち着いた性格になったようです。
ディープボンドにはエントシャイデンという帯同馬がいます。
エントシャイデンとは2年連続して一緒に遠征しています。
人で言うと時々一緒に仕事する顔見知りといったところでしょうか。
エントシャイデンのお陰でフランスに行ってからのディープボンドの調子は良さそうです。
2022年9月9日にフランス入りしています。

スティフーリッシュは一足先に現地入り1レース終えて感触も上々

スティフーリッシュ 名前の由来「常識にとらわれるな」Appleの創始者スティーブ・ジョブズのスピーチよリ。父の名前からも。
父:スティゴールド 母:カウアイレーン
誕生日:2015.2.22 主な勝ち鞍:2018京都新聞杯(G2)

スティフーリッシュには帯同馬がいますが、どの子が帯同馬なのか調べてみましたがわかりませんでした。
わかり次第追記します。
ステイフーリッシュは8月26日のドーヴィル大賞(G2)に出走するため8月15日に帯同馬とフランス入りしているようです。なおドーヴィル大賞(G2)での成績は2着/5頭でした。
現地のスティフーリッシュは気合十分で凱旋門賞への調整は順調とのことです。

帯同馬不在で力が発揮できなかった馬マカヒキ

帯同馬がレースの明暗を分けたのではないかと言われているエピソードがあります。

2016年にダービー馬のマカヒキが凱旋門賞に出走しました。
今回のドウデュースと同じようにエニル賞(G2)をステップに凱旋門賞へ駒を進めました。
ステップレースは勝利しましたが凱旋門賞では16頭立ての14着になってしまいました。
当時マカヒキは帯同馬のマイフリヴァとフランスに来ましたがマカヒキが大人しい性格もあり、このまま1頭での移動も問題ないだろうと肝心の競馬場にはマイフリヴァは連れて行かずマカヒキだけで行きました。
マカヒキは落ち着きを失い、普段は見せない様な何度も後ろ足だけで立ち上がったりと興奮状態で、結局凱旋門賞は惨敗に終わってしまいました。

マカヒキには帯同馬が必要だったんですね。
帯同馬の役割の大きさが感じられるエピソードですね。

その教訓からなのかドウデュースはマイラプソディと常に行動を共にしています。

まとめ

タイトルホルダーは人間に対してはおとなしく、馬に対してはきつい性格で他の馬に対しては自分が絶対王者として振舞っているそうです。
馬に対してプライドが高く気の強いタイトルホルダーは帯同馬を付けるとイライラしてかえって落ち着けないではないでしょうか。
その性格からタイトルホルダーには帯同馬がいないと推測します。

馬の性格それぞれでおもしろいですね。

タイトルホルダー ゲート10番
ドウデュース ゲート3番
ディープボンド ゲート5番
スティフーリッシュ ゲート20番

第101回凱旋門賞、発走時刻は10月2日(日)日本時間の23時05分予定です。

地上波(フジテレビ系)「Mr.サンデー×S-PARK 超合体SP」10月2日(日)22:00~24:40(予定)内で生中継されます。

CS(BS)グリーンチャンネル「2022凱旋門賞中継」(無料放送※ご加入のケーブルテレビでご確認下さい)10月2日(日)22:00~24:00で生中継されます。

ラジオ(ラジオNIKKEI第1)「凱旋門賞実況中継」10月2日(日)22:30~23:30(予定)で生放送されます。

いよいよ明日4頭の活躍が楽しみですね。

2022.10.25 追記
猛烈な雨の中、タイトルホルダー頑張りました。
果敢に逃げました。
4コーナーを回っても先頭を死守。
残り300メートル。
アルピニスタがタイトルホルダーの横を平然と走り抜けていきました。
欧州勢、強い。
タイトルホルダーは11着。
意地を見せました。

タイトルホルダーお疲れ様でした。
きっとまたクールに日本に帰って来たに違いありません。

 

ほかの馬のお話よかったらこちらからどうぞ

シルバーソニック落馬の理由はケガは?空馬でも走りきれたのはなぜ?https://kanaesblog.com/archives/56

富士ステークス2022優勝のセリフォス!なぜ舌を出したまま走ったの?
https://kanaesblog.com/archives/291

コメント

タイトルとURLをコピーしました