12月15日(木)放送の秘密のケンミンSHOWは秋田県民熱愛グルメ「だまこ鍋」が紹介されました。
炊いた新米をつぶして丸めた「だまこ」に鶏と野菜のスープが浸み込んでいます。
あつあつのモチモチで、お野菜もたくさんとれて本当においしそうです。
今の季節にピッタリな「だまこ鍋」暖まりそうですね。
ん?秋田県にはご飯をつぶして棒状にして鍋に入れる有名な「きりたんぽ鍋」があったはず。
「だまこ鍋」と「きりたんぽ鍋」はどう違うのでしょうか。
作り方とその違いについて調べてみました。
「だまこ鍋」と「きりたんぽ鍋」の違い
古民家の囲炉裏で棒に刺して焼いている風景を見たとこがある方もいらっしゃるかもしれません。
囲炉裏端で焼いたきりたんぽを鍋に入れたものがきりたんぽ鍋。
一方、「だまこ鍋」は丸くて白い団子の様なものが入っています。
材料はほとんど同じ。
現代はほとんどのご家庭に囲炉裏はありません。
きりたんぽ鍋からだまこ鍋へと時代の流れと共に変化していったのかもしれませんね。
きりたんぽ鍋
それではまず「きりたんぽ鍋」から。
きりたんぽ鍋のきりたんぽとは、ご飯をすりつぶして棒に刺して囲炉裏で焼いて食べていたのを、鳥鍋にいれて食べたのが始まりです。
棒に刺した姿がガマの穂に似ていて、鍋に入る大きさに切ったことから短くなった穂という意味で短穂(たんぽ)切って短くなった穂ということで切短穂(きりたんぽ)と呼ばれるようになりました。
きりたんぽ鍋は鶏ガラを水から出汁を取り、出汁に材料を入れ煮えたら醤油で味付けをします。
お好みでみりん、塩などで味付けをすることも。
材料はご飯、鶏、ごぼう、長ネギ、セリ。
だまこ鍋
だまこはご飯をすり鉢で突いて団子状に丸めたものです。
お手玉の形に似ているから「たまこ」、また子ども達が夢中になって黙って食べるから、黙って食べる子「だまっこ」が「だまこ」になったとも言われています。
比内鶏の鶏ガラスープに醤油や味噌で味付けをし、だまこ、地鶏、ネギ、マイタケ、ごぼうを煮ます。
仕上げにだまこ、ネギ、セリを入れてひと煮立ちしたら出来上がりです。
だまこは煮崩れるのを防ぐため、塩水にくぐらせます。
焼目を付けてから鍋に入れる所もあります。
材料はご飯、地鶏、ごぼう、長ネギ、マイタケ、セリ。
だまこ鍋の作り方
材料(2人前)
ごはん:250g
鶏もも肉:250g
長ネギ:1本
マイタケ:100g
セリ:1束
ごぼう:1本
鍋だし
水:800㏄
醤油:大さじ2
料理酒:大さじ2
みりん:大さじ2
鶏ガラスープの素:大さじ1
1.ごはんをボールに入れすりこ木棒などですりつぶしお米の粒が半分くらいになったら
食べやすい大きさに丸めます。
2.丸めたご飯を塩水にさっとくぐらせておきます。
3.鶏もも肉は一口大に切り、長ネギは7~8cmの斜め切り、マイタケは適当な大きさに分け、セリは7~8cmの長さに切ります。ごぼうはささがきにして水に入れてアクを抜きます。
4.鍋に鍋だしの材料を入れ、鶏もも肉、マイタケ、ごぼう入れて火が通るまで煮ます。
次にだまこ、ネギ、セリを入れてひと煮立ちしたら出来上がりです。
まとめ
だまこ鍋ときりたんぽ鍋は材料はほとんど同じです。
きりたんぽ鍋のきりたんぽは一度焼いてから鍋に入れます。
だまこ鍋のだまこは塩水をくぐらせて使います。
どちらも秋田県の伝統的な鍋で県民の皆さんの熱愛グルメです。
きりたんぽの伝統的な作り方は一般家庭では少し難しいかもしれませんが、だまこ鍋ならすぐに作れます。
これからの寒い季節に鶏の出汁をたっぷり含んだあつあつのだまこ鍋をぜひ作って食べたいですね。
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